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ジャカルタ日本人学校の生徒の高校入試は10月下旬から始まります。帰国生入試は一般の入試より一足早く行われるからです。もちろん、日本の中学生と同じように一般入試を受ける生徒もいますので、10月から3月までと半年間に及ぶ長期戦になる場合もあります。さて、入試の面接で聞かれるのが「インドネシアはどんな国ですか」。経験としては感じていても、改めて言葉にするのは難しいものです。そこで、この時期行われるのがヘリテージレクチャーです。インドネシアの歴史、文化などについて映像や体験コーナーを通して学びます。国章ガルーダが足に掴んでいる「BHINNEKA TUNGGAL IKA」は、「多様性の中の統一」を意味する古代ジャワ語です。インドネシアの３００もの民族の歴史と文化を尊重しています。アジア大会のマスコット「ビンビン（極楽鳥）」「アトゥン（鹿）」「カカ（サイ）」の名前は、この「ビネカ トゥングル イカ」から来ています。それぞれインドネシアの東部、中部、西部を代表する動物で、民族衣装を身に付けています。このように時事問題に絡めて生徒たちは熱心に学んでいました。 増田恵津子 |