明石市立高丘中学校
行事

1月31日(水)
ヒーヨ・ヒーヨ
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「ヒーヨ・ヒーヨ」と鳴き声が聞こえるので≪ヒヨドリ≫という名がついたと、一般的には知られていますが、実際には、実に多彩な鳴き声を持っています。
 漢字では『鵯』と書き、編には『卑』という−まさに音読みすると『ヒー』−鳴き声が入っています。この『卑』という字はかの有名な、“魏志・烏丸鮮卑東夷伝倭人条”に登場する、女王『卑弥呼』の『卑』なのですが、決して良い意味の字ではありません。
 この≪ヒヨドリ≫は、本当に食欲旺盛で、食い散らかし、また糞害も撒き散らかします。
 先週末には、学校の≪カキ≫も食べてしまいました。
 明石公園に生息する≪ヒヨドリ≫は、私の家の≪ナンテン≫や≪マンリョウ≫≪アオキ≫の、赤い実を、すっかり食べ尽してしまいました。
 この、行儀の悪さが、この『卑』の字を使わしめたのかもしれません。
 写真は≪トウネズミモチ≫の木にとまっている≪ヒヨドリ≫です。この≪トウネズミモチ≫の黒い実も、貴重な冬場の食料として食べに来ているのです。

 私たち、兵庫に住む人間は、≪ヒヨドリ≫というと、“鵯越の逆落とし”を連想します。源平合戦の、須磨“一の谷の闘い”で、源義経が、平家軍に奇襲をかけるのですが、断崖絶壁を背にして陣取る平家軍は、まさか背後から襲われるとは思っていません。義経は、絶対に馬は下りられないと思われていた坂道を、鹿が上手に下りていくのを見ます。そこでこんなことを言うのです「鹿も四つ足なれば馬も四つ足。下りられぬはずがない。」と。そこで試しに馬を数匹放してみると、約半数がこけずに下りて行きました。半分が下りられれば、奇襲は成功すると読み、攻めていきます。この段、平家物語の作者の『創作』の色合いが濃いいと思うのですが、有名な場面ですね。
『鵯』の名が付いた地名があると云う事は、昔から、この≪ヒヨドリ≫が、身近に生息していたことが窺えます。可愛らしい顔つきはしていますね。
寺岡


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