明石市立高丘中学校
行事

5月21日(日)
ジャカルタを吹く風8
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年に一回、「スンバコ」という行事を地域住民の方に向けて行っています。「スンバコ」はインドネシア版お中元で、お世話になった人に贈る「SEMBILIAN(9)BARANG(物)POKOK(重要)…略してスンバコ」の意味です。元々は米・油・砂糖・塩・卵・牛乳・肉・とうもろこし・灯油の9品でしたが、現在は多様化しているようです。あらかじめ地域の人にクーポンを配布して、1時間半の間に1000人ほどの方がJJS(日本人学校)に足を運んでくれました。実は今から17年前の1998年の5月12日に、時の政権に対する学生デモが行われ、デモに参加していた大学生が射殺されたのを契機にジャカルタ大暴動が発生しました。千百名の命が犠牲になったのです。JJSで学んでいた生徒たちも暴動に巻き込まれる恐れがあるとのことで、学校に臨時宿泊を余儀なくされました。不安で一夜を過ごす生徒たちの元に地域住民の方から水や食料の救援物資が届けられたことが、当時の日本人にとってどれだけありがたいことだったか。この感謝の気持ちを忘れないために今でも続けらている行事なのです。そして、生徒たちはいつ臨時宿泊になっても対応ができるようにと、就寝用のタオルケットを学校に常備しています。
増田恵津子

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