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一枚の
映像から
2018112日(金)本当に”悪者”か?

更新日:2018/11/02 21時07分

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 植物の花の“蕾”は、どれを見ても、素敵です。
 写真は、秋になると、黄色い泡粒のような花を咲かせる≪セイタカアワタゼチソウ≫の“蕾”です。
 ≪セイタカアワタゼチソウ≫というと、一時、日本人に古来愛でられている“秋の七草”の一つ≪ススキ≫を駆逐していく、悪役帰化植物として取り上げられることが多かったものです。
 事実、≪セイタカアワタゼチソウ≫は、根から周囲の土壌に対し“アレロパシー物質”を出す植物として知られています。“アレロパシー物質”というのは、自分以外の生物の成長を抑制する化学物質の事です。
 しかし≪セイタカアワタゼチソウ≫がこの物質を持つのは、自分たちの“種(しゅ、と読んでください)”をずっと残していく為の、優れた戦略なのです。こういう、他種に対して勝ち抜いていく方法を身に付けている生物が、環境に適応し進化していくというわけです。
 生物の世界では、動物であれ植物であれ、“種”を如何にして残していくかの格闘を常に行っています。

 ある時、生物界では、仲間内から特に評判の悪い“人間”というやつが生まれてきました。自分たちの都合のいいように、自分がそこから出で、育ててもらったはずの“大自然”を、いじりだしたのです。
 『まず、棲みかを作るため、植物の群生を引っこ抜き、自然体系を破壊する。食料だ、観賞用だ、ペットだと勝手な理由を並べ、それまではそこに住んでいなかった生物を、ちがうところから持って来て、以前から居た生物を駆逐する。自分たちの生活から出た廃棄物を、垂れ流す。まさに、やりたい放題。』…です。
 やがて遅まきながら、そのことが自分たちの首も絞めていることに、やっと一部の人間が気付き始めます。しかし、まだまだ大半の人間は、子孫に豊かな自然を残す事より、今を快適に生きることを選んでいるようですが…。

 私たちは、ある生物が持つ、自分たちの生き残らんが為に持っている能力を、自分たちにとって都合が悪いという理由だけでは、決して非難できません。むしろ、その事に学びながら、共生を試みるべきです。
 傷つきやすい薄い皮膚で覆われた身体を持ち、飛び抜けて力強い訳ではなく、又飛び抜けて速く走れるわけでもなく、暑さ寒さに弱く、たくさんの病気には罹患しては命を落とすという、『考える』ということを除いては、他の優れた生物に負けっぱなしの周りの中で、何とか生き残っている“人間”です。
 他者を“悪者”とせず、自然の中の一員として謙虚に『考え』、“自覚”と“責任”を、全うすべきです。

寺岡


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