行事

一枚の
映像から
2018105日(金)

更新日:2018/10/05 11時53分

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 ふと、去年の今頃、学校の自然はどうなっていたのだろうと思い、“一枚の映像から”の、過去の記録を見てみた。

 9月の半ばには、『銀杏』が稔り、9月の終わりには『彼岸花』が咲き、10月に入ると≪キンモクセイ≫も薫りだしている。≪フジバカマ≫の楚々とした花が開花し、中秋の名月を愛でる。夕暮れは早く、西の夕空に浮かぶ雲が千変万化の色合いを持って輝き、やがて薄暮に包まれる。中庭には≪ハナミズキ≫の赤い実が、あちらこちらに落ちている。
 今年の我が校の秋も、去年と全く同じ営みが続けられているのだ、と知る。
 ただひとつ大きく違うのは、≪クリ≫の実がない…。“自然”というものに、人間が手を入れることは、本当に難しい。その難しさを、自覚しうるのか?
 去年“成り年”だった≪カキ≫は、今年の実の数は極端に少ない。柿の木も、今年一年は、自身の身体を休めているのだろうか。しかし、一度に20羽くらいの≪メジロ≫がやってきて、少ない実をついばんでいる。そしてその姿を、私は今眺めている。

 若い頃には、夏が過ぎ、秋が来るのが本当に淋しかったが、今は、秋の風情に心打たれることが多くなっている。
 去年の今頃の“一枚の映像から”には、翅がボロボロになった揚羽蝶を掲載している。今日は、その揚羽蝶が最後の力を振り絞り“蜜”を求めていた花、≪アベリア≫を取り上げた。
 この花の印象は、4月の終わりころから11月の初めころまで、ずっと花が咲いている、という事だ。真夏の一番暑い頃、ムシ達も暑さの為に飛びまわるのを控えざるを得ない時、開花する植物も少ない。この≪アベリア≫か≪ヤブカラシ≫位だろうか。ムシ達の、真夏の貴重なエネルギー源だ。しかも、この≪アベリア≫は、秋が深まってくる頃まで開花し続けるのだ。園芸種(人の手で交配させ、品種を変えていったもの = 初期の“遺伝子操作”ということか)ではあるが、この植物に助けられているムシ達がどれほどいることだろう。

 こういう風に、秋は、進んでいく。

寺岡


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