行事

一枚の
映像から
2018529日(火)“橋”にもなる

更新日:2018/05/29 23時56分

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 今がちょうど花盛りの≪スイカズラ≫です。
 ≪カズラ≫の仲間は、たくさんあります。つる性の植物で、色々なものに巻き付き成長します。
 歳を経た≪カズラ≫は、冬になると、その巻き付いた茎が、枯れてしまったようにひび割れ、無残な姿になるのですが、春になると、蘇ったように柔らかい茎を伸ばし、花を付けます。同じように、冬になると枯れてしまったのかな…と思わせる植物も多くありますね。我が家に地植えされている、同じくつる性の植物≪クレマチス≫も、冬は、枯れてしまった様子ですが、春先になるといつの間にか、緑の葉がたくさん出ているのです。
 ≪スイカズラ≫の花は、ご覧のように白い色をしているのですが、蕾の頃や咲き始めには、ピンクの色が少し目立ち、アクセントをつけています。

 『蔓(かずら)』というと、四国徳島は祖谷地方にある、『かずら橋』を思い出します。
 学校に生えている≪スイカズラ≫ではなく、もっと太くなる種類の≪カズラ≫を使って幾重にも縒り合せ、川の両岸にかかる、長さ45m・高さ14メートルと云われる橋を作っています。今は、三年毎に架け替え、観光資源になってはいますが、昔はこれが生活道路でした。平家の落ち武者が隠れて住んだ村に、追手が来たとき、いつでも橋を切って落とし、逃げる時間を稼ぐために、植物を練って作った橋を架けたのだと言われています。今となっては、その真偽は確かめようもありませんが、そう説明されると、納得してしまいますね。
 しかし、自然の産物を使い、生活に活かしていった先人たちの知恵に、頭が下がるばかりです。
 川は、四国三郎:吉野川の上流にあたるのだと思いますが、渡る際よく揺れ、下を見ると足がすくんでしまいます。しかし、渡り切った後は、鄙びた味わいの『祖谷蕎麦』や≪アユ≫の塩焼き、味噌田楽が待っていますぞ。

寺岡


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