行事

一枚の
映像から
2018522日(火)皐月に寄せて

更新日:2018/05/22 20時33分

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 校庭の≪ヒラドツツジ≫も、すっかり花を落としてしまいました。
 同じ『躑躅』の仲間なのですが、次にこの花、≪サツキ≫が咲き始めました。≪ヒラドツツジ≫より小ぶりですが、その赤い色が、何とも華やかな装いがあります。校門外の北向きの花壇に植えられています。
 ≪サツキ≫は勿論、『皐月』『五月』の意味です。
 ここで言う『皐月』とは、今の太陽暦の5月ではなく、旧暦(太陰暦)の『五月』の事です。今年は、6月14日(修学旅行最終日)が、旧暦皐月朔日(五月一日)です。
 旧暦五月はと言えば、この辺り西日本では、正に『梅雨』の真っ最中。
 『五月雨(さみだれ)』とは、『梅雨の雨』の事ですし、『五月晴れ(さつきばれ)』は、『梅雨の間の晴れ間』の事です。
 この、水がたっぷりある時期に、水田が作られ、稲が植えられるのです。自然の摂理を上手く利用した、先人たちの“知恵”です。
 松尾芭蕉が『おくのほそ道』の紀行で立ち寄った、日本三大急流の一つである『最上川』を下った際、最初は

五月雨を 集めて涼し 最上川   と詠みながら、推敲した結果

         五月雨を 集めて速し 最上川     とした話は、有名です。

 我が校にも、この≪サツキ≫を、盆栽にして楽しんでいる職員がいます。植物と、心通わせることが出来るなんて、羨ましい限りです。

寺岡


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