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一枚の
映像から
201858日(火)躑躅…って読めます?

更新日:2018/05/08 15時41分

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 4月の下旬から5月初旬にかけて、我が校は『この花』一色に彩られます。≪ソメイヨシノ≫≪ハナミズキ≫が散り、≪フジ≫が咲き終えた後は、この花です。
 様々な種類の『蜂』も、『花アブ』も、『蝶』も、皆この花が咲くのを楽しみにしているようです。

 私が、高校生の時からやっている“尺八”が、三絃や箏と一緒に奏でる“地歌”に、この【躑躅】という字を書く曲があります。…何と読むの? 『ていしょく』?? 初めてこの漢字を見た時には、想像もつきませんでしたが、実は、私が受けた師範試験の課題曲の一つに入っていたのです。吹く前に、まず読めなければ!…という訳で、書くことには少々不安を覚えますが、読むことはできます。…『つ・つ・じ』です。
 元禄期、江戸で書かれた、佐山検校(長唄様式を始めた人物と言われる)の手になるこの曲の歌詞には、22品種の躑躅が読み込まれているそうです。それほど≪ツツジ≫は、種類が多く花の形も多様です。

 我が校に咲くこの花は、普通のツツジより、少し大きめの花が咲く≪ヒラドツツジ≫という種類です。名前の通り、長崎の平戸島で咲いていた“種”が日本全国に広がったものです。
 この花の“蜜”は甘く、人間がそっと吸っても、その甘さがよく分かります。
 昆虫たちは、あの小さな体に、あれだけ速く翅を動かすエネルギーが詰まっているのです。そのエネルギーの素はと言えば、甘い甘い“蜜=糖分”の為せる業です。
 その見返りに、虫たちは、植物の『受粉』を助けます。
 どちらも、存在しなければ、その“種”は、滅んでしまうのですね。見事な“助け合い”が営まれています。

寺岡


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