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一枚の
映像から
20171025日(水)記念の碑(7)41回生

更新日:2017/10/25 12時17分

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 以前、このコラムにおいて、『芸術の世界では、“絵画”や“書”の世界は、作品が残るので、羨ましく思う。音楽における“音”は、どんなに録音技術が発達したとしても、生の音は残らない。』という意味のことを書いた覚えがあります。
 しかし、音楽の世界で、後世に残っていくものがあります。
 それは、“作曲された作品”です。
 いわゆる、音楽に関わる者は、プレイヤー系とコンポーザー系に大別され、その中で、コンポーズされた作品には、永遠の命が宿っている、ということです。

 前回の、11回生による記念碑“藤棚”の寄贈時より、30年を経て、我が校に寄贈された碑。それが体育館、舞台に向かって左横に掲げられている≪丘を吹く風≫の額です。舞台の右に掛かっている、5回生寄贈の≪校歌≫の額と、見事に対をなしています。
 これは、“額”自体も記念碑なのですが、“歌”そのものが、無形の記念碑となっているのです。
 高丘中学校『重要無形文化財』ですね。
 私はその折、他校に勤務していましたが、一昨年の“連合音楽会”で、≪丘を吹く風≫を披露する、発表演奏を聴きました。子どもたちの持ち寄った言葉で綴った歌詞。音楽科の、寺嶋陽子先生(現在は、奥田陽子先生)の手になる曲付け。まさに、手作りの、高丘中学校だけの財産です。寺嶋先生が、市民会館の舞台下手袖から、心配そうに、また嬉しそうに、演奏を見守っている姿が印象に残っています。

 今日は丁度、我が校の『文化祭』の日です。昨年度より、この≪丘を吹く風≫は、文化祭で全校合唱により歌われています。今日もこの歌が、高丘中学校の体育館一杯に谺することでしょう。高丘中学校ある限り、この歌が、生徒たちの唇から、溢れ出しますように。高丘中に在籍したからこそ歌える歌は、≪校歌≫と、そしてこの≪丘を吹く風≫ですと、胸を張って卒業生たちが言えますように…。
寺岡

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