この虫≪ゾウムシ≫の仲間です。
校内をうろついているのを、発見しました。
≪ゾウムシ≫も、本当にたくさんの種類があり、この個体は≪クヌギゾウムシ≫だと思うのですが、私には、正確には分かりません。
全身は毛で覆われ、よく見ると、色は地味ながら美しい姿が浮かび上がってきます。
≪クヌギゾウムシ≫という名前からは、≪クヌギ≫の樹だけに来るのだと思われますが、樹が特定されているわけではなく、少し大きめの団栗ができる樹全般に来る、と考えてください。実際、我が校には≪クヌギ≫は一本もなく、その代りよく似た≪アベマキ≫があり、その樹に来たものと思われます。
この虫は、長い口吻を使って、団栗の奥深くまで穴をあけ、その中に卵を産みます。小型の芋虫姿である幼虫は、その団栗の中の柔らかい部分を食べ、地面に落ちた団栗から外に出て、土の中で蛹になり、やがて羽化し地上に出て来るのです。虫が成虫になるのは、生殖が唯一の目的です。成虫になると、すぐにパートナーを捜し、交尾し、卵を産み、越冬をしない多くの昆虫は、たったそれだけで、一生を終えるのです。
虫や花の名前は、カタカナで書くのが正式なのですが、漢字で書く和式の表記も味のあるものだと思っています。
例えば、秋に咲く花≪キキョウ≫は、漢字で書けば“桔梗”です。私は、この淡い紫色をした“桔梗”の花が大好きで、この漢字も大好きです。木編に“吉し更也”と書くのですね。(この間、京都の“清明神社”で、真っ白の桔梗が咲いているのを見ました。)
この≪ゾウムシ≫も、漢字で書くと“象虫”なのだと思います。象の鼻のように長いのは“口”です。途中に“触角”も付いていますね。甲虫の仲間なので、硬い外側の二枚の翅の内側に、飛ぶための二枚の翅が、折りたたまれ入っているのです。
どこにでもいる虫なのですが、小型でしかも色が保護色(団栗や茶色になった葉の色にそっくり)になっていて、自然の中ではよほど注意をしないと、見つけられません。鳥の糞そっくりの保護色を持つ≪オジロアシナガゾウムシ≫という種もあります。
他に有名な≪ゾウムシ≫の仲間では、≪コクゾウムシ“穀象虫”≫があり、成虫は、全長2~3㎜の小さなものです。穀物を餌にする≪ゾウムシ≫で、昔は、お米によくたかっていましたね。やはり、小さいながらも長い“口吻”を持っていて“象”に似た姿をしています。
寺岡
校内をうろついているのを、発見しました。
≪ゾウムシ≫も、本当にたくさんの種類があり、この個体は≪クヌギゾウムシ≫だと思うのですが、私には、正確には分かりません。
全身は毛で覆われ、よく見ると、色は地味ながら美しい姿が浮かび上がってきます。
≪クヌギゾウムシ≫という名前からは、≪クヌギ≫の樹だけに来るのだと思われますが、樹が特定されているわけではなく、少し大きめの団栗ができる樹全般に来る、と考えてください。実際、我が校には≪クヌギ≫は一本もなく、その代りよく似た≪アベマキ≫があり、その樹に来たものと思われます。
この虫は、長い口吻を使って、団栗の奥深くまで穴をあけ、その中に卵を産みます。小型の芋虫姿である幼虫は、その団栗の中の柔らかい部分を食べ、地面に落ちた団栗から外に出て、土の中で蛹になり、やがて羽化し地上に出て来るのです。虫が成虫になるのは、生殖が唯一の目的です。成虫になると、すぐにパートナーを捜し、交尾し、卵を産み、越冬をしない多くの昆虫は、たったそれだけで、一生を終えるのです。
虫や花の名前は、カタカナで書くのが正式なのですが、漢字で書く和式の表記も味のあるものだと思っています。
例えば、秋に咲く花≪キキョウ≫は、漢字で書けば“桔梗”です。私は、この淡い紫色をした“桔梗”の花が大好きで、この漢字も大好きです。木編に“吉し更也”と書くのですね。(この間、京都の“清明神社”で、真っ白の桔梗が咲いているのを見ました。)
この≪ゾウムシ≫も、漢字で書くと“象虫”なのだと思います。象の鼻のように長いのは“口”です。途中に“触角”も付いていますね。甲虫の仲間なので、硬い外側の二枚の翅の内側に、飛ぶための二枚の翅が、折りたたまれ入っているのです。
どこにでもいる虫なのですが、小型でしかも色が保護色(団栗や茶色になった葉の色にそっくり)になっていて、自然の中ではよほど注意をしないと、見つけられません。鳥の糞そっくりの保護色を持つ≪オジロアシナガゾウムシ≫という種もあります。
他に有名な≪ゾウムシ≫の仲間では、≪コクゾウムシ“穀象虫”≫があり、成虫は、全長2~3㎜の小さなものです。穀物を餌にする≪ゾウムシ≫で、昔は、お米によくたかっていましたね。やはり、小さいながらも長い“口吻”を持っていて“象”に似た姿をしています。
寺岡