体育大会の稽古が、熱を帯びてまいりました。
我が校の、競技種目の特色の一つとして、学年クラス対抗種目を、全学年『ムカデ競争』とし、学年毎の難易度を上げていこう、としていることがあります。
まず学年によって、クラスで作るムカデの長さが違うのですが、ご覧のように、3年生は、1クラスで1チーム。全員参加のムカデで、直線の往復ではなく、トラックを走ります。各クラス、作戦は独自で。
そんな『朝練』の風景を何気なく撮ったこの映像の中、映り込んだ背景について気付いたことがあります。
去る、6月2日付で『月まで走れ!…るか?』のタイトルの下、次のような主旨の文章を載せました。
『中学生が、通常の速さでランニングを続けたとき、1時間に10㎞程度進むことが出来る。朝練も含め、中学生が部活動時に、最大1日2時間を走り込みに使ったとして、1日に走る距離は、20㎞だ。月までの平均距離380,000㎞を、1日に進む距離20㎞で割れば、19,000日と出る。その日数を、更に365日で割ると、約52という答えが出る。毎日、休みなく走って52年もかかる!』
しかし、この稽古をしている様子を見ていて思ったのは、何も独りっきりで走らなくてもいいじゃないか、ということです。
例えば52人が走った分を継ぎ足すと、月までは、1年で行ける計算になりますよね。我が校全員、404人がリレーしたとすると、約1ヶ月半で月に到達する距離になります。
力を合わせる、という事は、息を合わせるという事です。息を合わせるという事は、皆が同じ方向を向く、ということです。
“ずっと”でなくとも“ほんのひと時”の間だけでも、同じ方向を向いて、皆で一つのことをやり切ると、知らず知らずの間に、思わぬ大きな一つのことが為されている。そんな、経験を子どもたちには残してやりたいのです。
この、横断幕に書かれているスローガンの“深さ”が、すこし分かったような気がしました。
寺岡
我が校の、競技種目の特色の一つとして、学年クラス対抗種目を、全学年『ムカデ競争』とし、学年毎の難易度を上げていこう、としていることがあります。
まず学年によって、クラスで作るムカデの長さが違うのですが、ご覧のように、3年生は、1クラスで1チーム。全員参加のムカデで、直線の往復ではなく、トラックを走ります。各クラス、作戦は独自で。
そんな『朝練』の風景を何気なく撮ったこの映像の中、映り込んだ背景について気付いたことがあります。
去る、6月2日付で『月まで走れ!…るか?』のタイトルの下、次のような主旨の文章を載せました。
『中学生が、通常の速さでランニングを続けたとき、1時間に10㎞程度進むことが出来る。朝練も含め、中学生が部活動時に、最大1日2時間を走り込みに使ったとして、1日に走る距離は、20㎞だ。月までの平均距離380,000㎞を、1日に進む距離20㎞で割れば、19,000日と出る。その日数を、更に365日で割ると、約52という答えが出る。毎日、休みなく走って52年もかかる!』
しかし、この稽古をしている様子を見ていて思ったのは、何も独りっきりで走らなくてもいいじゃないか、ということです。
例えば52人が走った分を継ぎ足すと、月までは、1年で行ける計算になりますよね。我が校全員、404人がリレーしたとすると、約1ヶ月半で月に到達する距離になります。
力を合わせる、という事は、息を合わせるという事です。息を合わせるという事は、皆が同じ方向を向く、ということです。
“ずっと”でなくとも“ほんのひと時”の間だけでも、同じ方向を向いて、皆で一つのことをやり切ると、知らず知らずの間に、思わぬ大きな一つのことが為されている。そんな、経験を子どもたちには残してやりたいのです。
この、横断幕に書かれているスローガンの“深さ”が、すこし分かったような気がしました。
寺岡