4回生からは、修学旅行が“九州方面”になり、長崎の原爆平和学習を中心とした企画が、しばらくはこのまま続きます。卒業時の生徒数は、男子54名・女子66名、計122名でした。この学年の方たちは、我が校開校時（昭和50年9月…2学期当初）には、小学校6年生であり、入学式を高丘中学校体育館で行った最初の生徒です。以前の、タートルネック・高丘ブルーでダブルの上着の制服を、最初から着ていました。

　今は、中庭東の端に≪フェニックス≫と共に、ひっそりと横たわっている、石碑です。
　この写真にある、昭和54年3月に彫られた文字がかなり削られてしまった石碑も、中々味のある風化の仕方をしています。途中で割れてしまってもいます。
　この“碑”と≪フェニックス≫は、創建当時、校門を入ってすぐの、生徒昇降口の左側にありました。4回生の卒業記念の碑として、長らくその場所に在り、歴代の卒業アルバムには、写り続けています。少なくとも平成15年3月の28回生卒業アルバムまでは、この場所に≪フェニックス≫は存在していたことが確認できます。
　その後、“碑”と≪フェニックス≫は、何らかの理由で中庭に移された、と考えるのが妥当な線だと思います。途中で植え替えたとしたなら、よく根付いたものだと、その生命力に驚きます。

　今、運動場側から中校舎の南側に植わっているのが見える、立派な≪フェニックス≫は
昭和62年3月に、個人的な寄付により植えられたものです。平成2年3月・15回生の卒業アルバムには、今はもうなくなってしまった“立札”が≪フェニックス≫の横に写っています。細かい文字なのでルーペを使って見ると『 贈　フェニックス　木○　□　昭和六十二年三月 』との縦書きが読めます。『○』『□』にどんな字が書いてあるのかは、判読不明なのですが、『木』で始まる名字で、全体で三文字の方が、寄贈してくださったものと推測できます。これも、どなたか情報はありませんでしょうか。

　長い間、中庭は“花壇”になっていて、市の花壇コンクールでも入賞していました。
　この、4回生の“碑”は、以前は我が校で一番目立つ場所に在り、今は、一番分かりにくい場所（人目に付かない）にあるのかもしれません。
寺岡