ジャカルタにある東南アジアで最大規模のイスラム教礼拝堂です。インドネシアは約90パーセントがイスラム教徒です。イスラム教徒は1日五回礼拝を行います。それらは、早朝（ファジュル）、昼（ズフル）、午後（アスル）、日没後（マグリブ）、就寝前（イシャー）と呼ばれ、それぞれの時間は場所と時期によって毎日異なるそうです。一目でわかるように電光掲示板にお祈りの時間が刻まれています。天井にはキブラ（イスラム教徒が祈る方向であるメッカを指す印）があります。　お祈りの前には集合の呼びかけがあり、それを「アザーン」と言います。以前は肉声で呼びかけられていた「アザーン」ですが、今は、スピーカーで街中に呼びかけます。呼びかける内容は、『神は偉大である』『礼拝に来てください』などだそうです。これらの言葉を繰り返し、ゆっくり唱えます。私の家の近くにもモスクがあり、毎日「アザーン」が聞こえます。朝は4時半過ぎです。確かにこの呼びかけは大音量で、私はジャカルタに来て、一度も目覚ましを使わずに朝起きています。この音も日本に帰国する頃は懐かしい音になっているかもしれません。
増田恵津子