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2020425日(土)朝読(特別編)

更新日:2020/04/25 08時00分

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 本日は土曜日ということで、「朝読 特別編」として、明石市教育委員会清重教育長に、大蔵中生のために本を推薦して頂きました。保護者の方に読んで頂いてもいいのではないかと思います。図書館に置いておきたいと思いますので、学校再開後、一度手にしてみてください。


 (教育長 推薦文)
 大蔵中学校のみなさんへ パラドクスの世界へ御招待

 新型コロナウイルスの感染拡大により、学校が休校になってしまい、外出もままならず、ストレスがたまっているのではないでしょうか。
そこで、私から頭の体操の提案です。
 まずは次の文を読んでみて、どう思われますか?
『クレタ人であるエピメニデスは「全てのクレタ人は嘘つきである」と言った。』
 ふ~ん、そうなんだ、クレタ人はみんな嘘つきなんだ・・・、ん?なんか変ですね!
 気づかれましたか?
 全てのクレタ人ということは、エピメニデスもクレタ人ですから、エピメニデスの言っていることも嘘になるのかな?そうであれば「全てのクレタ人は嘘つき」というのは正しいことを言っていることになります。でもそうなると、すべてのクレタ人は嘘つきなのに、エピメニデスは嘘をついていないので、全てのクレタ人は嘘つきというのは、これまた嘘・・・?
 この文は矛盾しているために、おかしなことになっています。このように、前提となる事実と導かれる結果までの説明がおかしくて、矛盾している文や話が時々?あります。
 普段はそんなこと気にしていませんから、何気ない話をさらっと聞いていると「ふ~ん、そうなんだ」と納得してしまいがちですよね。
 例えば、新聞などを読んでいると、前提となる事実と導かれる結論の間での説明がおかしなものがたまにあります。ただし、新聞の場合は前提となる事実は正しいことを書いていますし、結果についても正しいことが書かれていますので、それまでのプロセスが少しおかしくてもまだましです。ひどい人は、前提となる事実から、間違った結論を話す人もいますので気を付けてください。
 このようなことを「論理学」といいますが、これらを丁寧に説明したものとして、「新版 論理トレーニング(野矢茂樹氏 著)」という本があります。
 この本ではいろいろな問題をもとに楽しみながら理解することができますので、是非、挑戦してみてはいかがでしょうか。

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