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▼課題図書3冊目は「11番目の取引」。タイトルは何を意味し、表紙絵はどんな場面を示しているのか、不思議な気持ちにさせてくれた作品です。読み進めるうちに内容は重く、複雑であり、しかしながら11番目の取引までどのような展開になるのだろうとワクワクさせてくれる作品構成でした。▼アフガニスタンの難民に関する内容ですが、折しもアメリカでは黒人に対する非人道的な事件が発生し、全米のみならず全世界でデモが展開されているところです。この作品のある部分、根底には異文化、異種に対する差別的な考えがあるのではと感じたところです。同時にその違いを受け止め、支え合おうという人たちも大勢いることを示してくれています。▼アフガニスタン、ルバーブという民族楽器の調べ、人種の違いを超えた人と人との交流などが、読者に異なるものと同じものを理解していくうえで、大切なことを気づかせてくれる作品です。▼世界地図を用意し、途中でルバーブの音をネット検索して聞いてみよう。作品世界が広がっていくはずです。 |