今日の同窓苑ネタは「虫えい」。「虫こぶ」「ゴール」とも呼ばれます。写真はアキニレの葉にできた虫えいで「中にはアブラムシが入っていますよ」とF先生。ルーペで覗いてみると「おおー、うげぇー」。そのメカニズムは小さな昆虫が産卵管を植物体に差し込み、卵を産みます。ゴール形成生物の何らかの刺激が組織に異常をもたらしゴールとなります。しかし詳しいことは明らかではありません。そして、植物の養分を吸い取りながら幼虫、さなぎへと成長して目立つようになるとのことです。葉だけでなく、花や果実にもできるそうで、映画「エイリアン」のワンシーンみたいですね。 何の変哲もないように見えるところにも驚きの営みがあります。新型コロナウイルスも感染した細胞の中に入り込み、核酸(DNAかRNA)を複製して増殖するそうです。何だかこの虫えいと似ているかもしれません。身近なところにある「何だろう?」に気が付き、目を向けていくと「学び」が始まります。
|