校長室の窓

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2020521日(木)「おうちで学ぼう」(17)短歌

更新日:2020/05/21 14時25分

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 青春という字を書いて横線の多いことのみなぜか気になる

歌集「サラダ記念日」(1987年・昭和62年) 俵 万智

▼4月28日、今夏の全国中学校体育大会(通称:全中、8月東海ブロック開催予定)が史上初の「中止」という報道がありました。新型コロナウイルス感染拡大により各地の予選が開催できない状況であり、授業への支障も考慮し延期も困難との判断でした。近畿大会、全国高校総合体育大会(通称:インターハイ)もそれに先立ち中止が決定されました。中学3年生、高校3年生にとっては青春真っただ中で力を尽くしてきた自分たちの競技の成果を発揮する場が失われたことになります。今後、別の形での場が検討されるかも知れませんが、非常に大きなことです。また、5月19日には兵庫県中学総体も中止の発表があり、20日には甲子園も中止が決定。▼このニュースを読んで思い出したのが掲載した俵万智さんの短歌です。今から30年以上も前に出版され、大きなブームになった歌集が「サラダ記念日」。

 「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日 

という有名な一首が歌集のタイトルになりました。私の髪の毛に力がありフサフサしていた若手教員の頃です。
▼さて、「青春」という文字を見てみると、確かに横線が多いです。同僚の国語教員と話し、若者の前途に立ちふさがるハードルのような印象を持ちました。ひとつクリアしてもまた新たなハードルが立ちふさがり、そのたびにくじけてしまいそうになるのが青春。「うまいこと表現するものだなぁ」と国語の授業で生徒に話し、みんなで短歌づくりをした記憶があります。生徒作品を短歌集にしたことも。
それから30数年、校長として毎年、修学旅行の引率をします。その場所で見たこと、感じたことを素材に短歌を詠み、写真とともにHPに掲載してきました。▼生徒のみなさんもこれから「青春」真っただ中です。まだまだハードルが立ちふさがることもあるでしょう。乗り越えるのか、下をくぐるのか、回り道をするのか、一人でも、二人でも、大勢でもあれこれ工夫していきましょう。

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