平成23年度学校教育目標
 平成23年度学校教育目標


和坂(かにがさか)のお話


 むかしむかし、(いま)はもう()()てられた和坂(わさか)(ふた)(いけ)(なか)に、(かに)(いわ)という大岩(おおいわ)がありました。ここには、

たいそう(おお)きな(おお)ガニが()んでいました。時々(ときどき)(あな)から(かに)(さか)近所(きんじょ)()()ては、旅人(たびびと)たちにわるさをして

(こま)らせていました。
 
 (おり)しも、弘法大師空海(こうぼうだいしくうかい)諸国行脚(しょこくあんぎゃ)途中(とちゅう)にここに()()られ人々(ひとびと)難儀(なんぎ)をお()きになり、法力(ほうりき)(おお)ガニ

(さと)(いけ)中島(なかじま)(ふう)()めてしまわれました。それから(のち)は、(おお)ガニの(がい)()くなったということです。

 このことから、『(かに)(さか)』と江戸時代初頭(えどじだいしょとう)元和三年(げんわさんねん)(1617)まで表示(ひょうじ)していましたが、(のち)に『和坂(かにがさか)』と(あらた)められました。

和坂(わさか)』と()いて()みは『かにがさか』でした。昭和四十年代(しょうわよんじゅうねんだい)(はい)ってから『和坂(わさか)』を『わさか』と()むようになったということです。

 お(はなし)舞台(ぶたい)となった『かにがさか』の『坂上寺(ばんしょうじ)』には(いま)も、錫杖(しゃくじょう)(かに)()さえた大師像(たいしぞう)()

ています。



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