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研究主題            「心響かせ合う子どもをめざして」

研究副題        ~体験を軸に伝え合いが深まる授業の創造~

1.研究主題について
(今日的課題)
  学校現場において、不登校やいじめ、学級崩壊、学力低下の問題が取り上げられている。知識基盤社会化やグローバル化が進む21世紀において、確かな学力、豊かな心、健やかな体の調和を重視する「生きる力」を育むことが益々重要になっている。児童については、各種の調査から
  ◇思考力、判断力、表現力や知識・技能の活用
  ◇学習意欲や学習・生活習慣
  ◇自分への自信や体力
などに課題がみられる。
  このため、言語に関する能力の重視や体験活動の充実により、他者、社会、自然・環境とかかわる中で、これらとともに生きる自分への自信をもたせる必要があるとされている。
(児童実態)
  本校児童は、地域の人々の日々における温かい支えや行事などへの積極的な協力のおかげで、地域に愛着を感じながら、素朴で素直に育っている。しかし、家庭においては、 塾や習い事に忙しく、ゲームに費やす時間の多いくらしにより、自らがまわりの自然・ 環境に働きかける体験の不足、他者とのかかわりの希薄さが現れている。そのせいで、 美しいものに感動したり、友だちの思いに共感したりすることは少なくなっている。ま た、語彙力の乏しさも重なり、他者とのコミュニケーションを上手に図れない児童もみ られる。自己有用感や自信をもちにくい児童、傷つきやすく被害者的意識を感じやすい児童が少数であるがいる。
  このため、実感を伴って得られた思いや願いを自分の言葉で表したり、自分の存在や役割を感じられるように他者との関係を築いたりしていくことのできる場を作っていく必要がある。
  本校では、これらの今日的課題や児童実態を踏まえて、『心響かせ合う子どもをめざして』を主題に設定している。“心響かせ合う子ども”を「温かく安心できる人間関係 の中で、自分の思いや願いを素直に表すとともに、相手の思いや願いを感じ取り、学び ながら、自分の思いや願いをより確かにしていく子ども」と定義し、この学びの中で、「感動」や「共感」を得られるとしている。そのために、教師は、
  ○子どもたちが自分自身の存在価値や自信を得られるように、温かく安心できる人間関係を築いてい    くこと           〔人間関係面の育ち〕
  ○子どもたちが自分の思いや願いをより確かなものにしていけるように、自分の思いや願いを素直に   表し、友だちの思いや願いに学んでいくこと          〔一人ひとりの能力面の育ち〕
を促していく。これらの相乗作用によって、将来的に、自己をみつめ、つながりの強い仲間や社会を築くとともに、心豊かにたくましく生きていく力を育んでいくことを願っている。

2.研究副題について
  主題を具現化するために、~体験を軸に伝え合いが広がる授業の創造~を副題に設定 している。本校研究における「体験」は、単元の課題解決において自らもとめていく活 動、また、自分なりのアプローチから知的な気づきや発見が生まれる活動として、「体 験的な学習・問題解決的な学習を充実させる活動」と定義している。「伝え合い」は、 単元の課題解決に向けた個人の活動を強化したり、深化したりする場として位置づけて いる。「体験」により実感を伴って得られた思いや願いが、「伝え合い」を通して広げ られたり深められたりする。子どもたちは、友だちの思いや願いを学ぶことによって、 新たな気づきや発見を得るとともに、その後の活動やくらしを見直していく。この学び の過程は、知識・技能の活用を促し、思考力、判断力、表現力を育成するとともに、他 者、社会、自然・環境とのかかわりの中で生きる自分への自信をもつことができるよう にするものであると考える。

3.具体的な取り組みについて
【研究授業について】
  単元における子どもの学習過程を「つかむ」「もとめる」「広げる・深める」「まとめる」として捉え、その段階に沿う形で指導を構想していく。
  授業づくりの視点は、
  (1)単元目標に迫る体験の設定
  (2)伝え合いの場と課題提示の工夫
  (3)効果的な教師の支援
 とする。
(1)単元目標に迫る体験の設定
  課題解決において、
   ・「面白そう」「楽しそう」と意欲を持てるもの
   ・見通しを持てるもの
   ・経験や習得した知識、技能を生かせるもの
   ・自分なりに思いや願いを持てるもの
   ・交流によって、思いや願いに広がりや深まりを期待できるもの
   ・達成感を得られるもの
 など、自らもとめ、自分なりのアプローチで学びを進めていけるように体験を設定する。
(2)伝え合いの場と課題提示の工夫
  体験により実感を伴って得られた思いや願いを、伝え合いの課題に基づいて交流する。この課題は、各々の多様な思いや願いが出やすく、「わたしの思いを聞いてほしい」「あなたの思いを聞かせてほしい」と伝え合いが広がっていくことが期待できるものとする。 また、思考に広がりや深まりが表れるように、体験における子どもの学びを見取った上で、伝え合いの場で表出されそうな思いや願いを予測して、つなぐ言葉や投げかける言葉を用意しておく。子どもたちが思いや願いを伝え合う楽しさを感じるとともに、その後の活動やくらしに、より確かになった思いや願いを生かせるように伝え合いを考える。
  伝え合いの場づくりの1つとして、自然な状態で互いに顔を見合えるように、机や座席の配置を大事にする。
(3)効果的な教師の支援
  単元における子どもの学習過程である「つかむ」「もとめる」「広げる・深める」「まとめる」について、段階ごとに支援の在り方を探っていく。支援の中身を段階ごとに区別すると、
 ○単元と出会う  「つかむ」段階・・・学習への意欲、学習のめあてや見通持てるような支援
  ○体験する   「もとめる」段階・・・一人ひとりの子どもの能力に応じた学びができるような支援
 ○伝え合う「広げる・深める」段階・・・多様な思いや願いの伝え合いが広がり、深まるような支援
 ○ふり返る   「まとめる」段階・・・学習活動や内容のふり返が、次の活動やくらしに生かされるような    支援
である。教師が具体的にどのように働いていけばよいかを明らかにしていく。

  これら(1)(2)(3)の3つの視点を大事にして、子どもの活動を予測しながら指導の構想を練るとともに、実践の過程では、修正したり付け加えたりして、実践後にその妥当性を確かめていく。評価については、指導の構想の評価規準に基づいて形成的評価を行っていくとともに、指導の修正を図っていく。総括的評価については、まとめる段階における学習活動や内容のふり返りから単元目標と照らして単元の有効性を確かめる。

本年度は、伝え合う「広げる・深める」段階に焦点をあて、
 児童相互の伝え合いが広がり、深まるために必要な
 ◇児童の基本的な知識、技能
 ◇教師のコーディネート力
を取り組みの重点として行っていく。
【日々の取り組みについて】
  伝え合う力の育成の基盤として、〔一人ひとりの能力面の育ち〕〔人間関係面の育ち〕を図っていく。4・5月の期間に捉えた子どもの実態をもとにめざす子どもの姿を決め、2つの視点における指導のステップを書きまとめる。
  〔一人ひとりの能力面の育ち〕では、朝学習として、
   ・詩の朗読
   ・聞く、話すおよび対話
   ・書き取りおよび短文づくり  ※文章術プリントの活用
を、共通に取り組んでいく。
  〔人間関係面の育ち〕では、
   ・互いのがんばったことやよいところの発見による自己肯定感や相互理解
   ・係や当番活動の確かめによる自己有用感や責任感
   ・グループ活動や遊びの活性化による助け合いや思いやりの心
   ・行事を通しての達成感や団結力
   ・挨拶のすすめによる温かい交流
のさらなる充実を図っていく。そしてこれら以外に、大観小児童の仲間づくりを充実させていく。集会、ペア学年(1年ー6年、2年ー4年、3年ー5年)の交流を積極的に取り組んでいく。
  また、人間関係面の育ちを確かめる指標として、QUテストを活用していく。第1回目は、学級実態を把握するために5月下旬に実施する。第2回目は、大きな行事を終えての個々の成長や学級集団の高まりを把握するために11月下旬に実施する。

4.研究組織
研究推進委員会ー校長、教頭、研究推進委員長、各学年層1、専科1名の研究推進委員で構成する。
  ・研究の内容や取り組みを提案し、それに基づいて推進していく。
  ・全校研究授業を設定し、3つの視点を柱に事前・事後研究会を行う。
  ・春季、夏季研修会および開発部会、交流部会、全体会を設定する。
  ・研究の成果や課題をまとめる。

開発部会-「国語部」「仲間づくり部」「言語環境部」で構成する。学年層ブロックメンバーはいずれかに所属する。
 「国語部」 
  ◇伝え合う力を育成するための基礎、基本の取り組みを発達段階に応じて考える。
    ・効果的な対話の指導について考える。
    ・言語環境部との連携を図る。
 「仲間づくり部」
  ◇人間関係を築くための取り組みを発達段階に応じて考える。
   ・集会、ペア交流を促進する。→児童会、ペア学年との連携
   ・QUの活用と整理分析、その生かし方について考える。
   ・言語環境部との連携を図る。
 「言語環境部」
  ◇言語環境を整える取り組みを考える。
    ・掲示板やポスター、配布する印刷物について考える。→校内掲示担当者との連携
   ・校内放送の効果的な活用を考える。
    →視聴覚担当者との連携
   ・国語部、仲間づくり部との連携を図る。

交流部会-低、中、高の学年層ブロック(専科、システムを含む)で構成する。
    ・学年層研究授業を設定し、3つの視点を柱に事前・事後研究会を行う。
   ・日々の取り組みについて情報交換する。

 




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