Home学校案内 校長室より今は我慢の時...



■今は我慢の時



 新型コロナウイルスとの闘いが続いています。臨時休校も5月31日(日)まで延長することになり、先が見えない状況がこれからも続きます。今の状態を私たちの力で、すぐに解決することは不可能です。みんなで守り切って収束を待つしかありません。日常生活を一刻も早く取り戻すため、我慢し合ってこの苦境を乗り切りましょう。
 市内のある中学校の「学校だより」に、東海大学柔道部監督へのインタビュー記事が紹介されていました。感銘を受けましたので花園小学校でも紹介させていただきます。

 東海大学柔道部は大学の方針にのっとり、4月1日に解散を宣言しました。6月の「全日本学生優勝大会」で大会5連覇がかかっていた中での解散宣言は、苦渋の決断だったと思います。以下は実際のインタビューの内容です。

Q.全日本学生優勝大会延期の判断前にすでに解散していたわけですね。
A.私はこれは戦争だと思っています。世界は戦時です。大会や柔道は確かに大事なものですが命あっての物種。今は命を守る行動を優先するしかありません。戦争のさなかで柔道はできません。まずは生き残らなくては何も始まりません。
Q.部員に与えた生活上の指針は?
A.十分に体を鍛えて免疫力の高い東海大学柔道部員がウイルスに感染して重症化するとは考えにくい。ただしそれで事態を甘く見て、周りの命を奪うことや、危険にさらすような行動は決してあってはならない。大事な人間を死に至らしめたり、社会を壊す、医療崩壊の片棒を担ぐというようなことは絶対にあってはならないのです。ここは我慢。社会全体が我慢するときです。柔道関係者が感染を広げたら、今後「柔道」というジャンルが社会から受け入れられなくなってしまう。柔道人全体の賢さが試されていると思います。

 柔道の精神を表す言葉に『自他共栄』があります。“互いに信頼し助け合うことができれば、自分も世の中の人も共に栄えることができます”という意味です。元気な若者は発症しにくい、重症化しにくいと言われています。だからと言って彼らが今、軽はずみな行動をすれば、発症・重症化し命を落とすのは、その行動による感染拡大を受けた高齢者や基礎疾患のある人たちです。
 上のインタビューが示す通り、今はみんなで我慢するとき、『自他共栄』が試されるときだと思います。子どもたちには学校からの課題をこなしたり、明石市教育委員会から紹介されたサイトを利用したり、普段なかなかできないようなこと(読書、トレーニング、趣味、お手伝いなど)に取り組んだりする中で、この危機を共に乗り切ってもらえればと思います。ご家庭におかれましても、厳しい状況が続きますが、ご理解とご協力をお願いします。

校長 桑原 渉





     


「2020/04/28up]













[Homeへもどる]