児童の様子 - 2024年度
2025年01月31日金
5年
5年生 防災教育講演会
update 2025-02-03 08:53:12
5年生は、総合的な学習の時間を中心に防災教育を行っています。先日の校外学習では「人と防災未来センター」に行き、そこで様々な資料を見学することで災害について学びました。そして、今日1月31日は、防災学習アドバイザー・コラボレーターの諏訪 清二先生をお招きして、インクルーシブの視点を踏まえた防災教育についてのご講話をしていただきました。また、今回の講話には地域、保護者の方も参加して、子どもたちといっしょに防災について考える機会をもちました。
諏訪先生は最初に「おはよう等のあいさつは防災なんだよ。」と切り出しました。人と人とのつながりが普段からできているかどうかで、いざ災害が起こった時の結果が違ってくるということでした。普段のあいさつが大切な意味をもっていることを改めて感じさせていただきました。
次に「明日、大地震が発生します。あなたは今日のうちにどんなことをやっておきますか?」という質問について、各自で考えてみました。「避難場所の確認」「スマホの充電」「懐中電灯・電池の用意」「食料・水の確保」等のいい意見が出ましたが、「じゃあ、実際にそれらの準備をしていますか?」の問いには、ほとんどの人がしていないということで、ハッとさせられました。
その後、避難について考える中で「避難所ではなく自宅で過ごせるのが1番いいので、それが可能なように耐震状況や備蓄について点検・準備をすることが大事である。」とアドバイスをいただきました。災害が発生すると、つい避難することばかりを考えがちですが、なるほどその通りだなと、子どもたちは納得した様子でした。
最後に、避難所の実際の様子について学んだ後、“誰もが気持ちよく過ごせる避難所をつくろう!”というテーマについて、グループごとに考えていきました。「家族ごとに板で仕切る」「ペット専用の場所をつくる」「保健室をつくる」「車いすの方が通るために通路を太くする」「物資支給場所を健常者、障害者で分ける」などの素晴らしい意見がたくさん出ました。子どもたちの発表を聞きながら、防災について考えることは人権教育につながるのだと再認識しました。
今日の講演は、子どもたちにとって本当に有意義な学びの場になったと思います。諏訪様、素晴らしいご講話をありがとうございました。地域・保護者の方もご参加ありがとうございました。5年生のみなさんは、今日学んだ内容を各家庭に持ち帰り、実際に活かしていきましょう。